赤ちゃんは課長代理 第6話
久美が現在課長代理の加藤俊と半同棲生活を
はじめて3年目の夏を迎えようとしていた
(最近甘やかし過ぎた、私が悪かったかもね?
今夜はまた一から、躾け直してやらなくっちゃね)
久美が新規で契約を取った、派遣先での新人
研修を終えて彼と同棲していたマンションに
帰宅できたのは、午後の8時過ぎだった・・
彼女が帰宅するのは早くて、19時遅い時は
0時を回る事もしばしばあった。
しかも、今年に入ってからは、まともに土日の
まるまる二日間をゆっくりと過ごした記憶も
ほとんど皆無な程に仕事量が増えていた。
一方、俊はと言うと・・
「おかえり~、遅くまで大変だったねぇ」
(そうよ!あんたが全然手伝ってくれなかった
から、こんなに遅くなったのよ!)
「はい、はい、ただいまぁ、今夜は何?」
(う~ん、いい匂い・・)
「うん、ちょっと時間が掛かったけど・・
久美が大好きなポトフだよ!しかも自家製の
ソーセージだからねっ、凄いでしょ?」
「へぇ~、いったい何処で覚えたの?
それに、よくそんな時間があったわね~
あっ!いつも時間だけはあったんだっけっ?」
「はっ、はっ、は・・」
「そぉ~言えば、俊っ、お風呂はまだよね?」
<俊は久美の目線を避けながらうなずいた>
(よし、よし、ちゃんと言う事聞いてたわね)
「先に、言っとくけど、ご飯を食べたら
今夜は一緒にお風呂だからね~、わかってると
思うけど、お風呂でお尻だからね!」
「ああぁ~、疲れたぁ~、まったくぅ
こんな日にお仕置きしなきゃ~ぁ
ならないなんて・・俊にも困ったものね~」
「べ、別にそんな・・無理しなくても
今度にしない?すご~く疲れてるんでしょ~
くみ・・・ちゃん」
<久美は腕を組み、斜に構えてまるで
母親が小さい息子にメ!って叱るような仕草で>
「な~にが、久美ちゃんよっ!あなたの場合
悪い子だった時に、直ぐに叱ってあげないと
忘れちゃうでしょっ!子供と一緒で!
さぁ、ご飯食べちゃおうよっ、せっかくの
お鍋が冷めたら美味しくないわよっ
と、言っても・・・・もう直ぐ夏だけどね~っ」
食事が済むと久美は・・
「後片付けをして置くからあなたは先に
軽くシャワー浴びてなさいっ、ママは
後から直ぐに行くからねっ、良いわね?」
久美が自分の事をママと呼ぶ時は決まって
俊をお仕置きをする日だった・・
「・・・・」
「なんなの?どうしたの?」
「今日は・・なんでお仕置きなのかなぁ?」
「あきれた!まぁ良いわぁ、それも
しっかりお尻に教えてあげるから、
お風呂に早く入ってなさいっ、」
久美はエプロン姿に着替えてから
俊が待ってるバスルームへと入っていった
「シャワーは浴びたわね?それじゃぁ
壁に手をついて、ママの方へお尻を
向けなさいっ今日はブラシでペンよ!」
<久美は今夜のお仕置き用に帰りに
買ってきたボディーブラシを手に取った>
「お仕事中に、ゲームして遊ぶ悪い子は
何回、ママにお尻をペンペンされるのかな?」
「あれは、ゲームじゃないよ・・」
ばちぃ~ん!!
「ふんがぁ~、あぁ~!」
「何時から、ママに対してそんな
口ごたえする様になったのかしらね~
俊は、そんなに泣きたいのかしらっ!」
赤ちゃんは課長代理7話へ続く