膝の上の妖精たち 8話
「ただいま~」
「・・・・」
(あれぇ?いないのかしら~)
誰も返事が無かったが、二階の子供部屋で
かすかに、人の気配を感じた今日子は
そぉ~と、階段を上がっていった。
(やっぱり、いるじゃない)
中から、なにやら激しい息使いのような
音が聞こえた・・
(なに、やってるのかしらね~)
<今日子は静かにそのドアを開けた>
一瞬、二人が何をしているのか
分からなかったが、直ぐに今日子は
ある事に気が付いた・・
「二人共!なにをしていたの!!」
まず、最初に目があったのは
全裸で仰向けになって寝ていた
ともみだった・・
「お、お姉ちゃん!どうして・・」
達也も直ぐに、そのお姉ちゃんっという
ともみの声に反応して、後ろを振り向いた
振り向いた、達也の手にはいくつかの
さくらんぼが握られていたのだった。
しかも、下半身裸で今の今までともみの
股間をいじっていた・・そんな格好だった。
今日子は、直ぐにでも二人のお尻を
引っ叩いてやりたかったが
二人共思春期を言うこともあったので
その衝動を抑えて、ぐっと堪えた。
「お姉ちゃんは、何をしていたの?
って聞いてるのっ、答えられない
ような事をしていたんだね!二人共っ」
二人は、姉の怒り心頭した顔を見て
慌てて近くにあった
脱ぎ捨てられた感じの洋服で
股間を隠して、正座した・・
「達也!言ってみなさいっ」
<達也はそっと上を見上げながら>
「お。お医者さんごっこ・・してた」
<今日子は腕組をしながら、今度は
ともみの方に目を向けた>
「そ、そう、小さい頃を思い出して
達也とお医者さんごっこしてたの・・」
長年、二人の親代わりをしていた
今日子には、その嘘は通用しなかった
<今日子はふ~っとため息をひとつはいた>
そして・・
「二人共・・め!でしょ!!」
<二人を一喝した>
「まぁ、いいわっ、これから二人共
お仕置きですからねっ、分かっている
と思うけど、今日もあの時見たいに
二人、別々にお仕置きをします!」
<二人は顔を見合した>
「あれぇ?忘れたのかしら~
お姉ちゃん・・あの時二人に
とっても痛いお尻ペンペンしたわよね?
忘れたんなら、今日はじっくりと
思い出させてあげるから、覚悟しなさい!」
「お、お姉ちゃん!本当に私達
お医者さんごっこしてただけだよ~
あんなに、痛いお仕置きは嫌だよぉ~」
<ともみは、半べそかいて悲願した>
「今回は、ともみからお仕置きよ!
達也は、クロゼットに入りなさいっ」
続く