赤ちゃんは課長代理 第2話
久美が俊の部屋に泊まるのは今夜で4回目・・
前回、前々回のお泊りは、飲み会が終わって
そのまま、部屋に来たからしょうがなかった
としても、据え膳食わぬは男の恥?と言う
言葉もある通り、男だったら彼女がその気に
なっているのに、全くセックスに興味がない
素振りをされたら、どんな女性でもヤキモキ
するのは当然の事だった・・・そして徐々に
ではあったが、久美は彼が幼児退行壁が
合った事に、気がつき出していた。
「ご飯できたわよぉ~、ボロネーズは好きって
言ってたわよね?粉チーズは平気よね!」
「うん、大丈夫だよ」
「頂きま~す!うん、最高だねっ、これって
アルデンテくらい?」
「ほらぁ、もう少しゆっくり噛まないと駄目よ
それに、フォークはそうやって使わないの」
<俊は、フォークの柄の部分をグーで握り
口の周りをソースで真っ赤にしていた>
(まったく、わざとやってるのかしら?)
「はい、こっちにお顔を向けなさい・・
お口を拭いてあげるから、はいじっとして
そうよ~・・」
<久美は彼の口の周りをふきんでぬぐってやった>
「まったく、お行儀が悪いんだから~、
駄目でしょう?ちゃんとお口に運ばないとっ」
あまりにも子供っぽい、食べ方をする俊に
久美も思わず、赤ちゃん言葉になっていた
彼女自身も母性本能が普通より高かったのか?
俊のこういった、行動パターンは別段気にも
ならなかったし、逆に満更でもなかった・・
(そう、この眼差しが好きなのよね~
なんて表現したらいいのかしら?
純粋、無抵抗な目、全く危険がない
動物の目?あっ、コアラの目ね~)
「ふふっ、はい、もう良いわよ食べて・・」
<まったりとした、食事の時間が終わり
交代でシャワーを浴びて、久美は先に
布団に入っていた、俊の横に潜り込んだ>
「ねぇ、もう寝ちゃったぁ?」
「う、う~ん・・」
(えっ、まさか!もう寝てるの?
冗談じゃないわよ、この綺麗なお姉さまが
自分から、布団に入ってあげてるのに)
「ちょっとこっち向いてよ~、ねぇ俊~」
<俊の体を強引に引き寄せてみた>
「なに~?、いくら明日休みだからって
もう、夜中の10時だよ~」
<俊は面倒臭そ~に答えた・・>
「まだ、10時・・でしょ?小学生だって
起きてる時間よっ、何時間寝る気よ~」
(それに、まだ夜中じゃないわよっ)
「ねぇ、見てよ~、これっておっぱいが
透けて見えるのよ~」
俊(お。おっぱい、どこ?どこ?)
<俊は、久美の言ったおっぱいと言う言葉に
強く反応して、いきなり彼女の胸元に顔を
埋めてきた・・>
(やれば、できるじゃない、その調子よ)
「あっ、あん、俊・・もっと触って・・」
<俊は彼女の片方の胸だけを、引っ張り出した>
「あん、お口で吸って~、そう、そうよ~」
<久美の片方だけ、飛び出した乳房に吸い付いた>
「良いわぁ~、とっても上手よ~もっと強くよ
他のところも触って良いのよ~」
ところが、それあと20分以上も俊はそれ以上の
事をしようとしなかった、それだけでは無い、
今にも寝てしまいそうな・・そんな安心しきった
顔をしていた。
(ちょっとぉ~、蛇の生殺しにする気~
良いわ、それなら・・)
久美は、俊の着ていたパジャマの上から股間を
まさぐってみた・・・が・・
(あれ?)
そして・・囁くように・・
「まぁ、良いかぁ~今夜は・・
これでも、一応進展した事にはなるしね~
キスは飛ばしちゃったけど、それにしても
完全に寝てるわぁ、この男・・
寝顔が可愛いから、許してあげようね~」
久美は、そっと彼の頭を撫で、いつのまにか
自分も夢の中へと落ちて行った・・
赤ちゃんは課長代理続く